
サイト売買の体験談
フリマアプリの登場で個人がモノを売買する機会は一気に増えたと思います。しかし、サイト売買となると話は別で、サイトの売買を経験した人は少ないと思います。この度、サイト売買経験者に体験談を寄稿して頂けましたので、紹介したいと思います。皆様の参考になれば幸いです。
はじめに
わたしはサイトのデザインが好きです。
好きが高じてサイト製作歴は15年以上あります。もはや趣味といっても過言ではありません。
デザインするのは好きだけど更新するのは好きじゃないのでサイト売買の経験が5回もあります。
過去最高額は30万円台でした。これは嬉しかったですね。
サイト概要
今回売買したのは、あるジャンルのショップを紹介しているサイトです。全国のあるジャンルのショップ”だけ“を扱ってます。
掲載する内容は厳選して、詳しくはショップのホームページを見てもらう構成にしています。デザインもシンプルだけど、オシャレも忘れていないデザインを目指しました。
同ジャンルを扱う競合サイトは2~3サイトだけ。デザインもイケてるとは言えなかったので勝算はあると踏んでました。
しかしGoogleの検索順位もなかなか上がらなくてアクセス数は一向に増えません。収益の要としていたアドセンスも審査が通らなくて売却を決めました。
サイトの構成
サイトはHTML、CSS、JPG、PNGで構築しました。WordPressは使用していません。
HTMLには検索機能がないのが弱点でしたが、すぐに作れてデザインの自由度から選択しました。
後からわかりましたが、WordPressを使ってないことが売買に影響しました。
売却した価格
利用したサイト売買プラットフォームは手数料が無料のサイトです。
最初は10万円で出品しました。少ないアクセス数と売り上げ0のサイトにしては高いですね!わたしもそう思います。だけど値下げ交渉に応じたり、のちに値下げすることを考えると高めのこの価格にしました。
取り引き
掲載されるとすぐにお問い合わせが数件届きました。ここからがサイト売買の本当のスタートなのでお問い合わせがくると嬉しいですね。
でも、その喜びも束の間。お問い合わせに返信しても、大半の相手からは便りがありません。
2名だけお断りのメールが届きました。後々、取り引きする可能性もあるからお断りのメールって大事だと思います。
その後はお問い合わせのペースが鈍化して、こない日々が続いたので価格を下げていきました。
最終的には3万円以下に設定しました。泣く泣くの設定です。
この価格は今までかけた時間を考えると、大きな損だと思いましたが売れないので仕方がありません。
ですが・・・値下げしてもお問い合わせは、ほぼない日々。が、ここで救世主が現れます。
なんと、買いたいと言ってくれる方が現れました。しかも、希望価格以上の価格で!信じられない話ですが(実際少し疑ってました)、拾う神はいるのですね。
その後、現在の希望価格の2倍近い価格で交渉がまとまり、譲渡手続きにはいりました。
要した期間
3か月前後。
相手が決まるまでが長かったです。その間、サイトの維持・更新も忘れずにしています。
すでにサイトに対する愛情も失っていたのでこれはちょっとした苦行でした。でもアクセス数などがサイト売買プラットフォームに記載した数値から大幅に減っていると、価値が下がってしまうので維持・更新は忘れずにしましょう!
サイトの受け渡しとドメインの移管は早かったです。
移転と移管
先にファイルを渡し、振り込み、ドメイン移管の順番で取り引きすることにしました。もし、持ち逃げされてもHTMLとかは、そもそも誰でもダウンロードできるので心配はありません。
サイトはファイルを圧縮してメールに添付するだけで済みました。ここはWordPressを使っていない利点が現れました。
ドメインはバリュードメインで管理していました。相手の方はバリュードメインに登録してなかったのですが、新たに登録してくれたので「異なるユーザーへ移動」機能を使って簡単に移管ができました。
ドメインの移管は上手くいくか毎回心配になります。自分でコントロールできない部分が多いからです。でも「異なるユーザーへ移動」機能は簡単&即、移管できました。簡単すぎて逆に心配になるほどです。
これで晴れてサイト売買は終了です。
売買した感想
希望価格より高値で買っていただける奇特な方がいることに驚いたサイト売買体験でした。
感じたのは、WordPressかSiriusを使ってますか?という質問が多かったことです。HTMLのみで構築するのは時代遅れだと感じていましたが、後々のサイト売買も考えてサイトを作るならやっぱりWordPressかSiriusを使ったほうが成功率が上がると思います。
ただ、移転はHTMLより大変です。また言いますが、HTMLとCSSなら本当に簡単です。
あとは待つことも大事かも。アクセス数が落ちないように維持やら更新やらは大変だし、精神的にも少しずつ少しずつダメージを負いますが、安売りするとそれはそれでダメージがあります。
最初のメールで価格交渉も応じますと、伝えるのもいいのかもしれません。
私のサイト売買体験談でした。