サイト売買のメリット・デメリットとは?おすすめサービスも紹介

サイト売買とは?メリット・デメリットは?

サイト売買は2000年代から徐々に増え始め、昨今では個人法人問わず活発に売買が行われています。
本ページではサイト売買の概要やメリット・デメリットの解説、おすすめの売買サービスを紹介します。

サイト売買(サイトM&A)とは

サイト売買とはウェブサイトを売買することで、サイトM&Aとも呼ばれています。近年ではアプリやSNSなどのアカウントも売買されることが増えてきました。

M&Aと聞くと大手企業が企業を買収するイメージがありますが、サイトM&Aでは個人同士の取り引きも活発に行われています。その理由としましては、取り扱うウェブサイトが個人サイトから大規模ポータルサイトまでと幅広く、取り引き金額も数万円からと手の届きやすい案件が豊富なためです。サイトM&Aは参入障壁が低いのも特徴であります。

サイト売買の流れ

一般的にサイト売買は専門のマッチングサイトを介して行われます。
取り引き方法には売り手と買い手が直接取り引きを行う方法と、第三者が提供する仲介サービスを活用する方法に分けられます。

直接取引は手間はかかりますが、すべてを自分の意志で決めることができます。仲介手数料も発生しないので、少しでも利益を多くしたい人にもおすすめです。

仲介サービスは提供内容に幅があり、売買交渉の仲介のみのサービスから、契約書の作成代行やサイトの移転代行まで請け負っているサービスもあります。購入価格の10%前後の仲介手数料が必要ですが、サイト売買が未経験であるなど不安がある方はトラブルを防ぐためにも活用するといいでしょう。

大まかではありますが、サイト売買の流れを説明します。

1.売り手が売買サービスに登録し、買い手からのオファーを待ちます。
2.買い手は売買サービスから購入を希望するサイトにオファーを申し込みます。
3.売り手と買い手で(または仲介業者を介して)交渉を行います。
4.譲渡契約を締結し、サイトの譲渡手続きを行います。

売買の相場と手数料

売却するサイトのひと月の利益×18倍~24倍が相場といわれていますが、あくまでも目安であり、明確な相場はないとも言えます。
極端な例ではありますが、赤字続きのYouTubeをGoogleが16.5億ドルで買収した例もあります。このように、将来性があるなど良質なサイトであれば相場以上の価格で取り引きされることもあります。

また、システムに価値がある、記事内容に価値がある、会員数に価値がある、アクセス数が増加傾向にあるなどといった一部分が評価され、高額で取り引きされたケースもありました。反対に、今後衰退が予想されるジャンルは相場以下の価格で取り引きされる可能性もあります。

マッチングサイトの手数料は、おおまかに4パターンに分けられます。特徴としまして、有料サービスは機能面と安全性で優れています。

1.売り手・買い手ともに手数料無料
2.売り手・買い手ともに手数料3~5%
3.売り手は手数料無料。買い手は手数料3~5%
4.売り手・買い手ともに仲介手数料10%

ただし、有料サービスは大抵のサイトで最低手数料が設定されています。最低手数料は55000円が一般的です。

例えば10万円でサイトを売却。手数料は10%、最低手数料は55000円。
10万円の10%なので手数料は1万円ですが、最低手数料に届いていません。そのため、最低手数料の55000円が適用されます。55000円を引かれた45000円が手元に残ります。

サイト売買のメリット

サイトの売買には売り手、買い手どちらにも多くのメリットがあります。しかし、残念なことにデメリットもあります。
これから売り手と買い手のメリット・デメリットについて解説します。ぜひ、売買の参考にしてください。

売り手のメリット

・まとまったお金が手に入る
・他のサイト、事業に注力できる
・愛着のあるサイトを引き継いでもらえる

サイトを運営していると様々な壁にぶつかることがあります。更新する時間がない、売り上げが増えないなどといった壁です。
これらの壁を越えるには数々の努力が必要なうえ、必ずしも努力が実を結ぶとは限りません。しかし、サイトを売却することで、手をかけずにまとまった資金を手に入れることができます。売却して得た資金と更新に使っていた時間を活用して新たなサイトを作成することもできます。

サイト運営をビジネスにしている場合は複数のサイトを運営していることが多いでしょう。サイトが増えれば維持管理にもコストがかかりますが、収益の少ないサイトを売却することで他のサイトや事業に注力することができます。サイト売買では選択と集中をしながら、資金を得ることができます。

買い手のメリット

・運営中のサイトが手に入る
・収益が出ているサイトが手に入る
・アクセス数、売り上げ、システムなどの情報がわかる
・既存のビジネスと相乗効果が見込めるサイトがみつかる

サイトを新たに構築するにはデザインからシステムの選定、コーディングなど数多くの作業が必要になります。そこからさらにユーザーを獲得し、利益をあげるにはSEO対策やコンテンツの充実などを行わなければならず、知識や費用、時間がかかります。
しかし、運営中のサイトを購入することで、これらの作業と時間を省略することが可能です。

サイト売買ではアクセス数をはじめ、売り上げやコストなどのデータを事前に確認してから購入することができます。新たにサイトを構築したものの、アクセス数や利益が想定よりも少なく失敗だったといった心配はありません。

サイト売買のデメリット

サイト売買のデメリット
売り手のデメリット

・問い合わせの対応に疲れる
・情報だけを抜き取られる可能性がある
・サイトの引っ越しに失敗するとデータが消滅する危険性がある
・手数料を引くと利益が少額になる可能性がある

人気のある案件には10件以上のお問い合わせがあります。すべてに対応していると大変なため、希望者の見極めと取捨選択も必要です。

気を付けたいのはデザイン、システム、マネタイズ方法などの情報を目当てとしたお問い合わせも中にはあることです。情報を安易に開示するとこれらの情報を基にした類似サイトを作られる可能性もあり、ユーザを奪われるなど今後の運営に悪影響を与える危険性があります。
サイト売買において情報の開示は大事ですが、どのタイミングでどこまで開示するか慎重に検討してください。

サイト売買ではデータに価値があります。サイトの引っ越し前には必ずバックアップを取りましょう。

買い手のデメリット

・支払い後に音信不通になる危険性がある
・アクセス数・売り上げが虚偽の可能性がある
・アクセス数・売り上げが低下する可能性がある
・デザイン・システムが希望と合致しない
・システムに問題が生じる危険性がある
・売り手が類似サイトを公開する可能性がある

サイト売買は買い手に多くのデメリットがあります。中でもお金の持ち逃げには気を付けないといけません。
お金を持ち逃げされないために売り手の連絡先の確認と、当該サイトを所有しているか確認してください。当該サイトに掲載されている連絡先に、確認の連絡をするなどの手法があります。また、支払方法に不審点がないかの確認もしてください。

アクセス数と売り上げが増えるほどサイトの価値はあがります。そのため、虚偽や水増ししたアクセス数と売り上げを掲載している可能性もないとは言えません。
アクセス解析のデータを提供してもらい虚偽や水増しの有無を調べます。その際、流入元、直帰率、滞在時間、上位表示されるキーワードも確認してください。
滞在時間が短く直帰率が高い場合は、質の悪いアクセスが多い可能性や水増し(関係者によるアクセス、トラフィックエクスチェンジによるアクセスなど)している可能性があります。
ただし、取り引き中や取り引き直後に検索エンジンがアルゴリズム変更を行ったなど避けられない要素もあります。

お金の持ち逃げや数値の虚偽によるトラブルを回避するには、エスクローサービスの活用や専門知識を持った仲介業者に間に入ってもらうのが最善です。

完成済みのサイトを購入するためデザインやシステムが希望と合致することはありません。
購入後に希望に合わせて微調整やリニューアルをすることはできますが、既存のユーザーが離れてしまう可能性やSEO評価が下落してしまう危険性もあります。

類似サイトの公開は契約書に競業避止義務を盛り込むことで、売り手が類似サイトを公開することを禁止できます。
必ず類似サイトの定義、禁止期間も設定してください。

おすすめサービス6選

手数料無料のサービス


売却・購入手数料が無料のサービスです。エスクロー決済やサイトの引っ越し代行などといったサービスはありませんが、小規模なサイトの売却や少しでも安く購入したい方に最適のサービスとなっています。

TSUGU

サイト売買ならTSUGU |  売却・購入手数料が無料!

当サイトです。利用料、売買手数料はかかりません。
販売価格や売り上げなどから案件を絞り込める点と、会員登録不要で購入できる手軽さが特徴です。

Site Bank

サイト売買(M&A)のサイトバンク - 日本最大級の売却希望サイト情報量

期間限定ではありますが、購入・売却手数料が無料です。(数年間継続しているため、今後も継続する可能性が高いです。)
ほかのマッチングサイトの案件も転載しているため、Site Bankを閲覧すれば大抵の情報が手に入ります。半面、Site Bankに案件を掲載しても埋もれてしまう点と、掲載審査が遅い点が難点です。

手数料あり


手数料はかかりますが、豊富な機能とエスクローサービスなどのサポートがそろっています。

ラッコM&A

サイト売買のラッコM&A|2021年成約数No.1+売却手数料無料

サイト売買マッチングサイトとしては新しいサイトです。
交渉チャット機能、自動査定機能、電子契約機能などを有しており、機能面で優れています。
また、エスクロー決済や弁護士への相談機能、サイト移行の代行といったサポートも行っています。
宣伝にも力を入れており、2021年の成約数1位を記録しています。

売却手数料無料
購入手数料5%(最低手数料55000円)
エスクロー決済対応
交渉仲介あり。手数料5%、7%、10%(成約金額による)
リーガルサポートあり

ラッコM&A
https://rakkoma.com/

UREBA

サイト売買のUREBA -成約数No.1&売却手数料無料

UREBAも新しいサービスですが案件数が多く、2020年の成約数は1番(UREBA調べ)になっています。
独占掲載を選択すると売却手数料が無料になる特典があるため、UREBAにしかない案件もあります。
独占制度は廃止され、他サイトに同時掲載しても手数料無料になりました。
交渉チャット機能は、相手が名乗ってくれないと名前もわからない点は残念です。

売主手数料:無料
買主手数料:5%(最低手数料11000円)
エスクロー:あり
仲介:あり。非独占掲載は手数料10%(最低手数料11000円)
リーガルサポート:なし

売却手数料無料
購入手数料5%(最低手数料11000円~)
エスクロー決済対応
交渉仲介あり。手数料10%(最低手数料11000円~)
リーガルサポートなし

サイトストック

サイト売買やサイトM&AのコンサルティングならSiteStock

2007年から運営している老舗のマッチングサイトです。
100万円以上の高額案件が多く、非公開の案件も取り扱っています。
サイト上での買い手の募集のほか、ベンチャーキャピタルや証券会社への紹介を行っている。

売却手数料3%(最低手数料55000円)
購入手数料3%(最低手数料55000円)
エスクロー決済対応
交渉仲介あり。10%+基本料110000円
リーガルサポートなし

サイトストック
https://sitestock.jp/

サイトキャッチャー

サイト売買・サイトM&A国内実績No.1【サイトキャッチャー】

日本で初めてサイト売買サービスを提供した会社です。

日本で初めてサイト売買サービスを提供した会社です。
掲載案件は100万円以下が大半を占めるのですが、1000万円以上の案件もあります。
また、売買に精通した行政書士が契約書を無料で作成してくれるサービスも提供する。

売却手数料3%(最低手数料55000円)
購入手数料3%(最低手数料55000円)
エスクロー決済対応
交渉仲介あり。手数料5%~10%(成約金額による)
リーガルサポートなし

サイトキャッチャー
https://sitecatcher.net/

まとめ

サイト売買は売り手、買い手ともに非常に大きなメリットがあります。
デメリットもありますが、事前の確認をしっかりと行うことでリスクを大幅に減らすことが可能です。
デメリットのことも頭に入れながら、サイト売買を活用してください。

イズミが書きました

この記事を書いた人:イズミ

インターネットとゲームが大好きなウェブデザイナー。10代から独学でウェブサイトを作り始め、新卒でウェブ制作会社に入社。アイデアがイズミのように湧く・・・ことは一切なく、むしろ沼に何度もハマりながらもなんとかウェブサイトを制作し、とあるサイト売買プラットフォームの立ち上げと運営にも参画。
個人としても複数のウェブサイトを運営し、複数のウェブサイトを売却した経験を持つ。
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